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執筆者の写真oryza63

「元夫が死にました」という連絡が入った

夜中にLINEで「元夫が死にました」という連絡があった。

以前、調査依頼をしてきて今でも付き合いが続いている人である。

調査といってもその人の仕事関連のもので、その時にはすでに離婚していたのである。


よくよく話しを聞いてみると、元夫は良い人なのだが酒を飲むと暴れてDVして、という酒乱の傾向がある人だった。

そんな人が死んだというのであれば何かの病気かと思ってしまうが、「殺人事件」であった。

殺人事件の被害者なのである。


元夫は離婚後は一人で暮らし、店を経営していたのだが何が原因で殺されたのかはまだ分かっていない。

クリスマスの真昼間に自分の店の中で死んでいるのを客が発見したようである。

離婚して15年ぶりの対面が死体となっての対面、というのも哀れである。


死亡、とまではいかないにしても、浮気相手と失踪した夫が遠い町の警察に「詐欺」で捕まり「身内」である奥さんに連絡が来た、なんていうのは何件かあった。

失踪したまま、何年経っても見つからず法的に離婚が成立した人もいた。


いたらいたで迷惑千万なオッサンであるが、いなきゃいないでこれまた迷惑至極であったりする。

その理由は、税金の支払いは止まらないので住民税や国保税、年金支払いなどは本人がいなくても継続されるからである。

さらには、本人名義のものを勝手に処分できない。

会社も解雇になったりすれば収入が途絶えるし、かといって「死亡保険金」なんてのは生きてるか死んでるか分からないので出るわけもない。

残った家族はまさに「兵糧攻め」となって迷惑この上ないのである。





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